学会での発表(M2阿部)

2023年12月、東京都千代田区にある日本大学会館にて開催された2023年度環境情報科学研究発表大会において、「シカの捕獲地予測モデルの構築:在のみデータに対するMaxentと機械学習による比較」というテーマで研究発表を行いました。この大会は、環境情報科学論文集第37巻に掲載された研究論文や報告の著者たちが、自身の研究成果を発表する場です。発表セッションはテーマごとに分けられており、私の研究は「野生動物管理・生態系」に関するセッションでの発表となりました。

私自身は、今回が初めての学会発表だったため、広い会場で大きなスクリーンを使って多くの聴衆の前で行うというイメージを抱いていました。しかし、実際に会場に到着すると、専門分野の研究者約20名が集まる比較的小規模な会場で、順番に発表していく形式でした。小さな会場であることには一安心したものの、聴衆の中には同じ分野に精通した専門家も多く、表面的な発表内容や質疑への回答では通用しないと感じ、緊張しました。発表は、事前に研究室で練習ができたおかげで、成功裏に終えることができました。

今回の発表は研究論文の成果を単に発信するだけでなく、研究の伸びしろを見つける良い機会となりました。特に、発表においては工夫が必要な点が見えてきたことに加えて、質疑応答の時間に受けた質問からさらなる研究の深化に役立つヒントを得ることができました。