2014年度JICAインターンシップ・プログラム(コンサルタント型)に参加し、2015年2月から3月にかけて「メキシコ自動車産業基盤強化プロジェクト」という案件でインターンシップを行いました。JICAがODAを実施する際には、JICAが人を雇って直接実施する場合もありますが、開発コンサルティング企業がJICAからプロジェクトを受注して実施する形が多いです。今回のインターンシップでは、そのような開発コンサルティング企業が現地で行っているプロジェクトに参加し、実態がわかりにくいという批判を受けることも多いODAの現場を見て学ぶ機会を得ることが出来ました。
開発コンサルタントの仕事が他の業界と異なる点は、民間企業でありながら、日本の代表としての仕事を行う点にあると思います。海外の政府を相手にし、仕事の成果が政府の施策に反映されます。仕事外でも、身分証を見せるとピラミッドに無料で入れたりします。でも、だからといって、1つ1つの仕事も、働き方も特殊なものではなく、政策に関わりながらも、掃除のおばちゃんや工場の工員と談笑し、安全靴を持っていないくらい現場を知らない州政府の中小企業担当の役人に憤るようなバランス感覚が感じられ、州政府とのやりとりでもよい関係を築き、信頼を得ながら主体性を引き出していく手法を学ぶことが出来ました。