バングラデシュでのFW(M1 伊藤)

2015年8月、バングラデシュ南部に位置するGaburaという地域を訪問し、2009 年に到来したサイクロンの当時の被害の状況や、地域における現在の防災対策に関する調査を行いました。本研究では、特にサイクロンによる被害の内容や程度に関して、ジェンダー間でどのような差が生じうるかを明らかにすることを目的としています。 事前に読んでいた文献からは、「民族衣装や慣習といった文化的な理由で上手く泳ぐことのできない女性が、自然災害の際に犠牲となってしまうケースが男性に比べて多い」ということを学んでいましたが、実際の現地の女性に対する聞き取り調査では「ここらへんに住む女性はみんな泳げる」「非常時にはサリー(バングラデシュの民族衣装)なんて脱いで泳ぐ」といった声が聞かれました。このように文献で学んだものとは異なる事実に出くわすのもまた、現地調査のおもしろさであるのかなと感じました。その他にも様々な発見があり、有意義な調査となりました。 写真は通訳さんと(なぜか行く先々で必ずと言っていいほど遭遇した)とある現地の女性と一緒に歩いているところです。雨季で地面がぬかるんでいて、歩くのに一苦労でした。