2015年度JICAインターンシップ・プログラムに参加し、2015年9月末から11月末にかけて「南米におけるジェンダーアプローチ検討支援」という案件で、JICA本部中南米部南米課にてインターンシップを行いました。主な業務は、JICA関係者の方々や開発コンサルタントの方々へのヒアリングと文献収集を通じて、「ボリビア多民族国に対する洪水対策支援に際して配慮すべきジェンダー課題の検討」というテーマでレポートを作成することでした。洪水被害が頻発するボリビアにおいて、今後JICAが防災分野での支援に取り組んでいく際に、特にジェンダーの視点からどのような課題への配慮が必要となるかを抽出し、そして具体的な提言につなげる、ということが目的でした。

「ボリビア×防災×ジェンダー」という分野横断的なテーマを扱うにあたっては、インターンの受け入れ先である中南米部南米課の職員の方々のみならず、防災分野を担当する課やジェンダーを担当する課の職員の方々とも議論をする機会をたくさん頂きました。近年、途上国の開発援助に関する課題は複雑化しており、複数の分野やテーマにまたがったプロジェクトがますます必要となりつつあります。これに対して、JICAでは課を越えた連携を通して柔軟に対応していく体制があるのだと、身をもって実感しました。

日本の国際協力の最前線で活躍されている方々と日々熱く議論を交わした約2か月は、非常に貴重な経験となりました。