ケニアでの交換留学(M1佐藤)

2018年9月から新領域の部局間協定を利用しKenyaのNairobi大学に交換留学をしています。部局間協定の留学は申請がしやすく、選考期間も短いため最短でM1の夏から留学が可能です。授業はNairobi大学の協定先が環境ガバナンスを専門としているため、授業は主に環境問題に対してどのような政策が必要なのか、またどのようにその制作を管理していくかなどに関する授業を、将来は公務員として政府で働きたい人や、すでに環境省で働いている人と共に学びます。

同じ問題に直面としたときに発展途上国で生まれ育った彼らと先進国で生まれ育った私がどのように異なる考えを抱くのか、違いがあることは予想していましたが、実際、前提としている常識が異なる私達は事あるごとに意見が食い違いました。このような前提条件の食い違いは現地での政策立案、実行に支障をきたすであろうことを学びました。

Kenyaを選んだ理由は、アフリカという土地に興味があったことと、同時に自分の研究テーマのベーシックインカムという政策(簡潔に説明すると無条件で最低限生きることができるお金を定期的に配布する制度)の実験が行われているためです。実験を行っている団体に直接交渉し、そのフィールドを視察させてもらえました。フィールドはNairobiからバスで8時間のKenya第3の都市Kisumuから1時間車で離れた、人口が200名ほどの村です。フィールドに行き、調査を行うのは初めての経験でした。

ステイ先は留学生用の寮に住んでいるのですが、私以外の全員がアフリカ人で、晩御飯の時間はそれぞれの国でコミュニティを作ってご飯を食べています。ちなみに私はコンゴ共和国の人に混ぜてもらって毎日おいしくコンゴ料理を食べています。また、授業のない時間は地元のダンサーの人とブレイクダンスを練習したりしています。写真はkiberaスラムというNairobiにある世界最大のスラムでダンスを教えたときの写真です。